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仮想現実


 仮想現実と聞かれると、映画は『マトリックス』、小説は『ループ』が思い浮かぶ。『マトリックス』も『ループ』もコンピュータの中の仮想現実が登場している。『マトリックス』は、今まで現実と思っていたものが、実は仮想現実だった事に気付くと、大きな衝撃を受ける。そう、仮想現実だからといっても、見た目は現実と変わりない。だけど、仮想現実しか出来ない事もある。それが仮想現実の魅力だといっていい。『マトリックス』の場合、ビルとビルの間を高く飛び越えたり、弾を避けたり・・・。『ループ』の場合、貞子が恐ろしい超能力が使えて、呪いのビデオテープが作れたり・・・。現実ではあり得ない事を仮想現実では実現している。

 でも、2作品が描かれた仮想現実は、平和で幸せな世界ではない。『マトリックス』はコンピュータによって、人間が栽培されている世界で、『ループ』は貞子の遺伝子を持った人間が次々と生まれ、貞子だらけの世界。こんなに恐ろしい仮想現実なら、現実に起きて欲しくないだろう。ハッピーエンドで完結したリングシリーズだが、マトリックス三部作もハッピーエンドに終わって欲しい。

 映画の話になってしまったけど、みんながこうして、このホームページを見ているのも、ある意味で言えば、仮想現実の一つじゃないかと思う。仮想現実といっても、『マトリックス』のような、何もかもが現実と錯覚するくらい、リアルなモノだけとは限らない。例えば、ゲームをしている場合、ゲームの中の世界、つまり、仮想現実の世界を楽しんでいるという事になるのだから。みんなはインターネットする時にコンピュータを通して、色々なホームページを閲覧したりするが、仮に、「ホームページ=家」だとすれば、家を訪問したという事になるのではないか。つまり、みんなはインターネット上にあるNAOの家を訪問しているのである。いや、インターネットという名の仮想現実の中のNAOの家を訪問しているといった方が正しいかもしれない。

 さて、インターネットの中の人間は現実なのか、仮想現実なのか? 確かに、ホームページを作ったり、何か書いたりするのは現実の人間がやっている事なのだが、現実とは別の人間になりきって、作ったり書いたりしている人がいる事は否めない。でも、誰がなりきっているのかは分からない。オフ会をはじめ、実際に会ってみる事で、正体が分かるものなのである。ちなみに、インターネットの中のNAOと現実のNAOは同一人物である(知っている人はいるよね)。

 仮想現実に関するものが増えていくなかで、現実との区別がつかなくなったり、現実逃避して仮想現実に浸ったり、最終的には精神の破壊など、色々な問題があるが、結局、人間は甘い仮想現実に逃げないで、厳しい現実の中を生きていくべきなのだと思う...。

仮想現実のイメージ


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