『世にも奇妙な物語 映画の特別編』
『世にも奇妙な物語 映画の特別編』



[ストーリー]

 「雪山」 ジャンボ旅客機が墜落して、雪山に不時着した。ちぎれた機体の中で生き残ったのは美佐ら5人だけだった。5人は登山地図に記された山小屋を目指して歩き出すが、足を怪我した美佐の友人を途中で置いていかざるを得なくなる。山小屋に着いた4人は、寒さ、睡魔と戦いながら、生き延びようとする。だが、そこで意外な出来事が起こり、彼らは恐怖の奈落にたたきおとされる。

 「携帯忠臣蔵」 いままさに、吉良邸に討ち入りに行かんとしている大石内蔵助。しかし、実のところ、討ち入りなんてしたくない。できるなら、愛人のかると遊んで、穏便に暮らしたかった。だが、ある日、内蔵助の足元に、見慣れない銀色の小さな箱が落ちていた。それは、携帯電話だった。未来からかけていると称する、電話の主は、歴史の事実を調査するために、内蔵助に電話してきたのだという。「討ち入りするんでしょ? しないんですか?」 男の問いに、内蔵助は、あやふやな答えをするばかりだったが...。

 「チェス」 チェスの世界チャンピオンだった晃は、コンピュータとの戦いに敗れて以来、妻とも別れ、孤独な日々を送っていた。ある日、大金持ちの老人に呼び出され、チェスの対戦を申し込まれる。しかし、それはただのチェスではなく、現実の世界を盤にして、実際に人間が殺し合う人間チェスだった。引くことも踏み出すこともままならない晃。みなぎる緊張感に反して、彼の頭の中はどんどん弛緩していき、やがて、狂気のチェスが晃を追いつめる。

 「結婚シミュレーター」 ある雨の日、ふたりは映画館の前で運命的な出会いをした。やがて結婚することになり、結婚式場の新サービスを申し込む。それは、ふたりのDNAや性格分析テストの結果などをコンピュータに入力して、バーチャルで結婚生活を疑似体験できる、というものだった。ラブラブなふたりは、いま幸せの絶頂にあったが、いざシミュレーションしてみると、いくつもの問題を抱えていることが見えてくる。果たして、ふたりの結婚生活はうまくいくのだろうか?

[感想]

 「雪山」 この映画の中で一番怖い話だと聞いたのだが、実際に観てみると、思ったより怖くなかったので、がっかり。でも、飛行機墜落シーンは、テレビでは出来ないほど、スケールの大きさを感じ取る事が出来た。山小屋のシーンは、暗く見にくいカンジはあるが、暗闇という恐怖を誘い出しているかのようで、雰囲気としてよく出来ていたものの、ストーリーはもう少し工夫が欲しかった。

 「携帯忠臣蔵」 意外にも、「世にも奇妙な物語」初の時代劇なのがイイ。最初でエジプトで携帯電話が発掘されるシーンと結末は、かなりユニークで、「世にも奇妙」らしい内容に仕上がっている。ストーリーの展開としてはもう少し面白くして欲しかったと思うのだが、携帯電話を前に、あやふやする内蔵助が面白おかしくていい。

 「チェス」 この映画の中で、一番、「世にも奇妙」らしい世界観を表現していた。白の服と黒の服、白の車と黒の車、チェスの盤のデザインのカップや紙、何もかもチェスだらけの世界。ストーリーの展開としては、『ゲーム』に近い感覚があり、現実とチェスに混乱してしまいそうなほどの出来。結末はあまり驚かなかったが、もう少し衝撃なのが欲しかった。

 「結婚シミュレーター」 一言で言えば、「切ない」ストーリー。疑似体験を通して、結婚生活という現実を思い知らされる事になるのだが、結局、最後の告白で胸が詰まる思いをする事になる。あのあたりが一番切なくて、泣きそう。ストーリーとしては、展開が急な気もするが、まとまりがあって、よい。

NAOの採点/★★★★


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『カル』
『カル』
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[ストーリー]

 ソウルで遺体をバラバラに切断した殺人事件が続発。3つの死体は、どれも体の一部分が欠けていた。チョ刑事は、すべての被害者と交際していた女性スヨンの身辺を調査。やがて彼女に言い寄っていた同僚ギヨンが捜査線上に浮かび上がる。だが、この彼もバラバラ死体で発見された。チョはスヨンの隠された過去に事件解決の糸口を見い出すが、その後も事件は二転三転し、さらに意外な事実が明らかになる。

[感想]   →『カル』の謎(ネタバレ注意!)

 「カル」は日本語でいうと「刃物」という意味で、オープニングで、解剖台上にある身体をメスで切断する所から始まり、この時点で、この作品が衝撃的なモノになるという事を暗示している。15歳未満の人は入場出来ないというほど、流血やバラバラ死体のシーンがあるので、それなりの覚悟が必要だ(苦手な人はダメだろう)。しかし、流血やバラバラ死体の描写はリアリティ高く、驚かされる。
 それだけじゃない。このストーリーが謎が謎を呼ぶミステリアスな展開で、最後まで予測出来ないという点が実によい。被害者が加害者に、加害者が被害者に...と二転三転していき、観客をいい意味で裏切る。そして、最後には、誰もが想像しなかった結末が待ち受けている。この結末はあまりにも衝撃的で、これを見た後に敗北感を感じるだろう。
 チョ刑事演じるハン・ソッシュの影ある演技とスヨン演じるシム・ウナの謎めいた演技がとてもよく、最後まで観客を惹きつけていくのがよかった。
 まさに、犯人探しや謎解きにもってこいの映画であり、推理が好きな人は、自信を持って勧める事が出来る。この作品を観終えた後でも、いろんな謎について、考えさせられ、しかも、また観たいなと思えてしまう。こういう映画はめったに巡り合えないので、久しぶりに、本当に面白い!と感じる事が出来た映画である。

NAOの採点/★★★★★


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『チャーリーズ・エンジェル』
『チャーリーズ・エンジェル』



[ストーリー]

 ノックス・テクノロジー社で誘拐事件が発生。会社の創立者でプログラマーでもあるノックスが、極秘で開発中の音声認識ソフトもろとも何者かにさらわれたのだ。消えたソフトは声の高度認別機能をもち、あらゆる分野に期待されるもの。だが、国家機密など地球上のすべての音声が傍受可能という機能は、使い方を誤れば大きな危険を生むものだった。ノックスとソフトの奪回の指令を受けたチャーリー探偵事務所。所属員のボスレーと3人の有能な美女、エンジェルたちは任務を果たすべく、様々な作戦を開始する。

[感想]

 オープニングから結末まで、アクションが次から次へと出て来るのがよい。最後の部分だけアクションを出す、『マトリックス』や『ミッション:インポッシブル2』に比べたら、ずっとイイ! 航空機からのスカイダイビングシーンをはじめ、レースカーのチェイスシーン、格闘シーンなど盛り沢山で、お腹一杯になったような気分を味わえ、しかも、スッキリする。
 キャメロン・ディアス、ドリュー・バリモア、ルーシー・リュー、どの女優も個性豊かで、お互いを信頼し、刺激を与え合い、自分の演技に磨きがかかっていて、この作品を通して、それぞれの魅力が全開しているというカンジがした。また、色々なコスチュームを着たり、男装したりするなど、彼女たちのファッション・ショーを見ているようなカンジで、楽しい。
 そして、この映画の中に、彼女たちの本気さが表れている事が強く分かる作品である。

NAOの採点/★★★★☆


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『エクソシスト ディレクターズ・カット版』
『エクソシスト ディレクターズ・カット版』
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[ストーリー]

 1974年に公開され、一大ブームを巻き起こした大ヒット・ホラーのディレクターズ・カット版。公開当時の技術では難しかった描写や、カットされたシーンなどが編集し直されている。女優の娘リーガンはある日から突然に汚い言葉を吐いたり、立ったまま放尿したりするようになる。驚いた母親クリスは色々な医者たちに見せるが思春期特有の鬱病と判断される。その夜、リーガンの部屋から突然の悲鳴が聞こえてきた。クリスが見たものは、リーガンを乗せたまま激しくゆれるベットと泣き叫ぶリーガンの姿だった。日増しにリーガンの姿は恐ろしいまでの変貌を遂げる。医者にもさじを投げられたクリスはついにイエスズ会のカラス神父に悪魔払いを依頼。若き神父カラスとエクソシスト(悪魔払い)の経験を持つメリン神父はリーガンに取り付いた悪魔パズズと対決する事に。

[感想]

 もう既に、一般の『エクソシスト』を観た事がある人は、新たに追加されたシーンや挿入されているサブミリナル映像、より進歩した音響効果を楽しむ以外はもう見飽きたという程度かもしれない。だが、観終えた後、考えてみれば、『エクソシスト』はホラー映画における、傑作である事に気付く。今まで作られて来たホラー映画や恐怖の原点は『エクソシスト』にあるのだから。それほど、観る価値はある。
 ストーリーは悪の象徴である悪魔と、善について描かれ、善悪を考える上で、貴重な映画でもある。そして、キリスト教の話を絡め、リアリティの高いストーリーとドラマに仕上がっている。リーガンを演じた、当時13歳のリンダ・ブレアの演技は衝撃的で、彼女を超える演技は今まで一人も現われていないほどだ。
 リーガンの首が回ったり、緑色の嘔吐物を吐いたり、十字架で顔を傷つけたりするなど、恐ろしい描写があるが、もう一方で、ドラマとしては静かな展開を見せている。この格差があるからこそ、それ以上の恐怖が生まれるのである。さらに、ディレクターズ・カット版では、スパイダーウォークをはじめ、サブミリナル映像が挿入されるなど、より盛り上げている。
 個人的としては、ドラマの方が物足りない気がする。最初はよくても、2回目以降見た場合、なんか飽きてしまう。やはり、ドラマとしての展開がゆっくりだからかもしれない。

NAOの採点/★★★★


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『バーティカル・リミット』
『バーティカル・リミット』
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[ストーリー]

 自身と妹を救うため、父の命を犠牲にした登山事故から立ち直れない写真家ピーター。一方、妹のアニーは父の夢を継ぎ、世界第2位の高峰K2登頂を目指していた。だが、そのチームは雪崩に巻き込まれ、アニーも氷の割れ目に落下。生死の境界とされる22時間以内に妹を救うべく、ピーターは山へ踏み込む。

[感想]

 全編を通して、手に汗握るシーンの連続にハラハラする。オープニングのロッククライミングをはじめ、雪崩に巻き込まれるシーン、6000m地点でのヘリコプターより降下シーン、崖に落ちそうになるシーン、ニトロが爆発して雪崩によって吹き飛ばされるシーン、妹の救助シーンなど、こんなに盛り沢山で、観終えた後はみんな、手のひらが濡れているはずだ。
 何といっても、崖から崖を飛び越えるシーンは心拍数も最高潮、興奮も頂上に達しそう。あのシーンが一番怖くて、スゴイ。必見モノだ。だけど、ストーリーは、どこかが強引なカンジもあって、なんか都合のいい展開にもなっているし、展開が読めてしまうところはちょっと物足りない。でも、映画館で観れば、それなりに楽しめる作品である(特に、音響)。

NAOの採点/★★★★


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『オーロラの彼方へ』
『オーロラの彼方へ』



[ストーリー]

 消防士だった父フランクを火災現場で亡くした少年ジョン。30年後、刑事になった彼はオーロラ現象が起こった夜、父の遺品の無線機で謎の電波を受信する。そこから聞こえてきたのは30年前の父の声だった。驚きつつも、ジョンは無線を通じて父に事故から逃れる術を教えた。おかげでジョンは生き延びたが、それによって歴史が変化し、彼らは予期せぬ事件に巻き込まれる。

[感想]

 前半が父親と息子の無線での交流ドラマのような展開、後半が母親をめぐる連続殺人事件のサスペンス的な展開、・・・という具合に進められていくストーリー構成がよい。個人的としては、前半のストーリー展開の方が気に入った。
 あのストーリー展開を最後まで続けて、サスペンス的な展開がなければ、もっと感動するストーリーになっていたのでは?という気がするのだが。とにかく、もう少し感動したかったなぁというのが、本音だけれども、それなりには感動したし、観終えた後、スッキリした気分になれた。
 で、ジョンがプロの野球選手になっていたという結末だったら、もっと面白いだろうなと、観ながら予想していたのは僕だけ?

NAOの採点/★★★★


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『シックス・デイ』
『シックス・デイ』
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[ストーリー]

 クローン技術によって生物の複製が可能となった近未来。人間のクローン化は6d法≠ニいう法律によって禁じられていた。ある日、パイロットのアダムが帰宅すると、そこには、なぜかもう一人の自分の姿が。さらに、何者かが彼の命を消そうと狙っていた。事件の背後に人間のクローン化を秘密裏に行っているハイテク企業の存在を突き止めたアダムは幸福な日々を取り戻すべく、巨大な敵に戦いを挑む。

[感想]

 この作品を観る前に、主演がアーノルド・シュワツェネッガーである事に気付くと、つい、『ターミネーター2』並みのアクションを期待してしまう。アクションに期待して観たら、物足りないと感じてしまうかもしれない。今後、シュワツェネッガーが出る作品はアクションより、ストーリーの方に期待すべきだろう。今回の作品も同様で、ストーリーに期待して観るとよい。
 オープニングはDNAとクローンについて、映像で分かりやすく説明し、本編へ入っていくのがよい。ストーリーとしては、クローン問題を中心に、近未来の世界を描いており、SF作品として楽しむ事が出来る。例えば、近未来のショッピングセンターをはじめ、本物の女の子のような人形、牛乳がなくなると警告が出たり、予定表が表示するハイテク冷蔵庫、鏡にTVのようにニュース表示したり、・・・などハイテク家電が登場する。
 そして、亡くなったペットをクローンとして生き返らせるサービス「リペット」、その背後に、クローン人間をめぐる陰謀とアダム自身はクローンなのか、サスペンスとしてはよく出来ているが、少し展開が読めるのはちょっと残念。あと、アクションはそれほど、派手なシーンは少なく、物足りなさを感じる。
 でも、観終えた後は、クローン問題について、ちょっと考えさせられる。

NAOの採点/★★★☆


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『13デイズ』
『13デイズ』
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[ストーリー]

 1962年10月、米国偵察機がキューバ上で撮影した写真にソ連のミサイル基地が確認され、米政府に激震が走る。ホワイトハウスは事実確認を急ぐが、ソ連の外相は頑なにこれを否定。核戦争の危機感が広まる中、ケネディ大統領をはじめとするホワイトハウスの首脳たちは、空爆を主張する軍部を抑えつつ、戦争の回避に奔走する。

[感想]

 全編を通して、リアルあるストーリー展開が緊迫感を生んでいる。「キューバ危機」をあまり知らなくても、それなりに楽しめるし、ストーリーの結末は分かっていても、なぜか『アポロ13』を観たように、次から次へと襲いかかる展開にハラハラして来る。スケールはそんなに大きくないが、問題の規模が大きい事だけで、感じさせない。
 社会派サスペンスとしては一流の出来だけど、人によっては、退屈と感じる事もあるかもしれない。というのは、真面目な話だから。
 もう一つ、アメリカの事だけ描いているというのは、都合よく描かれているような気がしてしまう。せめて、ソ連の様子や状況くらいも描いてくれば、よりいいストーリーになっていたかもしれないと思うと、残念であるが...。

NAOの採点/★★★★


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