この作品の最大の特徴は、ドラマの中と現実の視聴者の時間がシンクロして進行するというかつてない表現方法。「24」とは、読んで字の如く [24時間] を表し、1日=24時間を全24話構成(1話60分×24回で一日)で描き、全話観ると丸一日の出来事を目撃できる仕組みになっている。シーズン1では、この24時間の間、大統領候補の暗殺計画を軸に旅客機爆破、テロ、誘拐、殺人、拉致、逆スパイ容疑が同時多発的に発生。事件を追うCTU捜査官ジャック・バウアーの24時間の攻防を緻密な脚本とスタイリッシュな映像で描かれている。
CTU
テロ対策ユニット(Counter Terrorist Unit)。CIAから選抜されたメンバーで構成される合衆国特殊機関。その情報網と機動力は軍隊にも匹敵、存在はごく一部の人間にしか知られていない。職務は、合衆国国内のテロ活動を調査し、未然に防ぐことである。
リアルな時間経過
視聴者にとって1話=60分は、ジャックら登場人物にとっても同じ60分。TV放映の際は、CM中もドラマは進行している設定で、時間へのこだわりを貫いた。「24」は毎回ドンデン返しの連続。次々と新事実が発覚する劇中に挿入されるデジタル時計が、それぞれの事件が連続する1日のドラマである事を観る者に印象付ける。
リアルな家族ドラマ
国家を守るという使命を持つ者でも、私生活では誰もが同じ悩みを抱えていると実感するのが、ジャックとパーマーの家族ドラマ。両者とも職務を超え、次第に父や夫として、巨大な陰謀に立ち向かう。硬軟織り交ぜた設定が、視聴者を最後まで惹き付けるのだ。
リアルな事件
2001年9月11日の同時多発テロ以降のアメリカでは特殊諜報員やCIAエージェントを扱ったTVドラマが多数登場。その中で、テロ、暗殺、誘拐、レイプ、スキャンダル・・・と、現代のアメリカが抱える問題がてんこ盛りの「24」が群雄割拠を勝ち抜いた要因としては、舞台設定から小道具などの細部に至るまで、事件がリアルに描かれていた事が大きい。また、スケールの大きな事件だけでなく、家庭問題などに触れている。